2005年09月23日

世界の中心で、愛をさけぶ 7点

僕は世間で大評価されているとまず眇で物を見てしまう天邪鬼さんなのであまり興味を持っていなかったんですが、ふだんあまり映画を見ない友人が評価していたので見てみました。
思った以上に面白かったです。

物語の骨子はだいたい掴んでしまっていたんですが、それでも楽しませる魅力を持っていました。
かなり流行っていたので先入観なしで見るのは難しいかもしれませんが、無心で見ると普通に感動すると思いますよ。

ところで、「メゾン・ド・ヒミコ」を見ている間中、ずっと主演を中谷美紀だと思っていたんですよ(笑)。
どうも、俺は興味のない俳優さんのことをぜんぜん覚えてないようです。。

そしてこの映画を見ている間、律子を見て「いやー、誰なんだろうこの俳優。美人だね」なんて思ってたら、この人も柴咲コウじゃないですか。エンドテロップで知ったんですけど(笑)。
「メゾン・ド・ヒミコ」の紹介の「メイク『ダウン』して役に臨んだ柴咲コウ」という一文に納得がいくと同時に(「セカチュー」とは「メゾン・ド・ヒミコ」ではけっこう感じが違った)、俺は人の顔を識別する力が欠けてんのかなとも思いました。
ぜってぇ黒人さんの見分けとか付かないよおれ。
ボビー・オロゴンとデンゼル・ワシントンくらいは間違えないようにします。
K−1で戦ってた方がデンゼルだったな(違)。


sekatyuu-rituko.jpg


himiko-saori.jpg

上がセカチューの律子。下がメゾンドヒミコの沙織。
デンゼルとボビーは省略いたします。


この続きはネタバレを含みます。


高校時代の朔太郎とアキのやりとりが、カセットテープによる文通で行われるのはいいアイディアですね。
現代の朔太郎が、高校時代からずっと取っておいたテープを聴きながら目を閉じると、そこにアキがいるように感じる。遠い昔に失った気持ちに肌で触れることが出来るわけですね。
十数年前、アキが自らの死を予感し始めて録音したテープを、現代の朔太郎が母校の体育館で聴くシーン。
目をつぶりアキが奏でるピアノを聴いている間に、朔太郎はアキと会話を交わします。
映像は高校時代の朔太郎とアキが会話する形になっています。
このシーンが過去の朔太郎とアキの会話だったのか、現在の朔太郎が心の中で擬似的にアキと会話したのかは見解が難しいところですが、僕は答えだすのめんどくさいので出してません。どっちでも成立するし。

その後親友のリュウ(宮藤官九郎)との電話で泣きながら、アキに会ったと言うのは混乱しすぎだと思いましたが、解らないでもないです。

映画の冒頭は、高校時代に朔太郎がアキと台風の話をしたシーンを夢で見ているところから始まりますが、律子との結婚を前にしてもアキとの別れを消化できていないことを意味している気がします。
台風の夜の後、朔太郎と会おうとしなかったアキに、理解できない何かを持ち続けてしまっている。
しかし朔太郎は律子を追って故郷に戻り、聴くことの出来なかった最後のテープでアキの最後の気持ちを知る。

朔太郎が映画の最後に律子を見つけ出した後、「後片付け」をしようと言えたのは、写真館のおっさんの言葉もあったでしょうが、あの頃の朔太郎の気持ちを取り戻しながら、あの頃の、最後のアキを理解できたからなんでしょう。


こっからは余談っぽく。

最後にウルルでアキの散骨をするシーンで、「ビッグ・リボウスキ」の最後の散骨のシーンを思い出してちょっと笑っちまいそうになりました。あのアキの骨粉が風で朔太郎と律子に顔にかかったら笑えるなぁと。激しく咳き込んだりして(笑)。

むかーし、この映画の感想を見ているときに、問題点を挙げている方の文章を読みまして。
その方が書いていたのは確か、「そんな小さな町で交通事故があったら結構事件になる。その後長い時間朔太郎とリュウと律子は同じ町で暮していて、事故とアキの関連性に気付かないのはおかしい」ということでしたね。

あと、俺が思ったのは、朔太郎不法侵入し過ぎw。
俺が母校でうろうろしていたらあっという間に体育教師が竹刀持って現れますよ。
体育館で泣いていたら現役学生の『きんもー☆』という叫びで現実に戻されることでしょう。
まー、大沢たかおだと許されるのかも知れませんがね。
あとやっぱり十年以上前のこと引きずり過ぎですよねぇ。

しかしそこら辺の矛盾や違和感は、その映画が好きかどうかでどうでもよくなると思うんですよね。
俺がいつまでたっても「インデペンデンスデイ」の「コンピュータウイルスでエイリアンのコンピータをだうんさせるんだ作戦」はおかしいだろと連呼し続けているのは、あの映画があまり好きではないからかもしれない。
そして俺は「世界の中心で、愛をさけぶ」は嫌いじゃない。
だから上の矛盾も、それくらいOK。

posted by すっしー at 20:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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