2005年09月19日

メゾン・ド・ヒミコ(ネタバレなし) 8点

himiko.jpg
昼は塗装会社の事務、夜はコンビニでバイト。
借金まみれで首の回らない沙織(柴咲コウ)の元に、会った事の無い男がやってくる事から話は始まります。
その男・春彦(オダギリジョー)は電話で繰り返し頼んだ事を沙織に頼みます。
末期ガンで余命幾ばくも無い沙織の父親、ヒミコ(田中泯)に会って欲しいと。
沙織が幼い頃に、突然自分がゲイであることを告げ、ゲイバー・ヒミコの二代目ママになるために去っていた父に沙織は会う気がまったく起きず、春彦の電話を無視し続けました。
沙織の拒絶を揺るがしたのは、直接会いに来た春彦の一言でした。
「お金、あげますから」。
法外な日給で日曜のみ、ゲイバーを畳んで作られたゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を手伝う。
沙織が、そこまでして沙織とヒミコを会わそうとする春彦に理由を聞きます。
返答は、「愛してる人だから」。

やっと自分を孤独から解放してくれたヒミコを失いつつある春彦。
死んだ母の治療費で借金苦を背負い、深く父を恨む沙織。
二度と会えないはずが、唐突に娘と再会してしまったヒミコ。
そして「メゾン・ド・ヒミコ」で余生を過ごすゲイの人々。
それぞれの人生と、「メゾン・ド・ヒミコ」を差別し攻撃する周囲、
「メゾン・ド・ヒミコ」自体の存続を交え、物語は進みます。


沙織が知らなかった死んだ母親とヒミコの関係や、「メゾン・ド・ヒミコ」の他メンバーのエピソードなどで繋ぎ、笑わせるシーンも盛り込まれており、基本的には退屈しません。
ダンスホールで始まるミュージカルのようなシーンは、ちょっと唐突であまり多くの人に受け入れられない気もします。すごくかっこよくて楽しいけど。
初見で伝わりづらいシーンも結構あり、途中から春彦と沙織の行動原理が解らなくなる気がします。
しかしそれは良く考えるとちゃんと意味が通っています。
監督・犬童一心、脚本・渡辺あやコンビの前作「ジョゼと虎と魚たち」も同様だったので、狙ってそうしているのかも知れません。
どう意味が通っていると俺が思ったのかは、ネタバレありの感想に書いてあります。
すっきり一見で映画を受け止めたい方には向かず、そのシーンの意味や、登場人物の本当の気持ちなどまで後から考えてもいい方のみに薦められる映画だと思います。
posted by すっしー at 21:48| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジョゼと虎と魚たち ネタバレあり

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mixi日記記載日2005年09月07日02:53 9.5点

注意・ものすごくネタバレです。
さらにまだこの作品を見ていない人もあまり対象にしていません。
説明的な文言があまりないです。
でも今から補足するのもめんどいw。

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posted by すっしー at 02:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジョゼと虎と魚たち ネタバレなし

joze.jpg
mixiレビュー記載日2005年09月08日 00:58 9.5点

切なくて爽やかな映画です。考えるたびに心が軽くも重くもなる内容です。
「バッファロー’66」もそうだと思いましたが、一度見終わってから
再度主要シーンを見直すと、初めてその重要性が解る映画だと思います。
ジョゼの心情を考えながら、二人がくっつくあたりから見返すと
ジョゼの悲しみがとても解ります。
posted by すっしー at 02:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

運命じゃない人

mixiレビュー記載日2005年08月27日 17:30 9点

文句なしに面白い映画です。この作品を褒めるならサルでも言及すると思いますが、脚本が素晴らしいです。時間軸の接合点を見付けたときのカタルシスはかなりのものだし、それを上手く驚きや笑いに結び付けている。
監督のブログを読むと、海外でもこの脚本の優秀さに評価が集まったのが解ります。見たい人は映画の公式サイトから飛んで下さいね。話のスケールは大きくないので、気軽に見た方が楽しめると思います。
しかし、もう少し予算があって上映時間も取れて、女性キャスト視点のパートもあったら、もっと面白くなったような気もします。とくに真紀のパートは欲しかった。
あと、渋谷ユーロスペースでの公開がもうすぐレイトショーのみになってしまうようです。見る予定の方は早めの方がいいかも。
posted by すっしー at 02:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノロイ

mixiレビュー記載日2005年08月27日 16:38 7点

僕はかなりアリでしたね、この映画。酷評も多いようですが。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の時も僕は大絶賛だったんですが周りに面白いという人が居なかったし、人を選ぶ映画なんじゃないでしょうか。「ブレア〜」が好きだった人にはオススメできます。
皆さんが言ってるように手ブレはヒドイので時々目線をずらしたくなります。しかし確実ににじり寄ってくる呪いはかなり恐怖できました。「ブレア〜」と同じだと思いますが、自分がその場にいる感覚で観るとものすごい怖いと思うのですが…。
あと、フィクションかノンフィクションかで迷われてる方がしばしば見かけられますけど、「フィクション」に決まってるじゃないですか。「ノンフィクションのドキュメント作品『を装ってる』」映画だと理解してあげて見た方が楽しめる気がします。本物のノンフィクションドキュメントだったらおかしなところ満載ですからね。例えば、あの子だけ生きて助かるのは、映画プロモーションをさせる為だ。間違いないw。
posted by すっしー at 02:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フリーダ

mixiレビュー記載日2005年07月18日 14:58 8.5点

注意・軽めのネタバレ含みます。
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posted by すっしー at 02:09| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロング・エンゲージメント

mixiレビュー記載日2005年03月21日 20:43 5点

アメリで有名な監督、主演女優ですがアメリを見ないでこちらを見てみました。 惹かれたのは歴史的なロマンを感じたからですね。内容としてはとにかく情報量が多く、シナリオに付いて行くのにかなり気合が要ります。 なんといっても登場人物が多いくせに、顔も名前もなじみが薄いので見分けがつかない。 男は同じようなヒゲばっかり生やしやがって、もうちょっと工夫しろおまえらという感じです。

第一次世界大戦終結直後のフランス。
ヒロインのマチルドが、戦死を告げられた幼馴染の婚約者マネクの生存を信じて、その消息を探し続けます。マチルドは不屈の信念、時折願掛けのように試すおまじないの結果がマネクが生きていると告げていること、あとは死んだ両親が残した遺産と自分に甘い叔父夫婦と遺産管理弁護士に甘えまくることw、それらを駆使して次第に塹壕「ビンゴ・クレピュスキュル」で何があったのかを紐解いていきます。

後送される為に故意に負傷し、その罪で最前線に放置されるという死刑を同時に受けたマネクたち五人の死刑囚。大激戦のあと、ドイツ兵(つまり敵側)の長靴を履いた大柄な死刑囚が、意識を失った一人の死刑囚を運んでいたという情報を得てからマチルドの希望は大きく膨らみます。手に入れた五人の遺品、その中の数人の遺言から次第に見えてくる真実。死刑囚たちと、塹壕に居た心ある数人の兵士、そして死刑囚たちの親友、家族、恋人が時間軸を前後し複雑に絡み合います。

全体の流れをおおまかに掴むのと、今主人公は何をしにそこに来ているのかなど、最低限のことは見ていて理解できると思います。ただ、少し細かいことは見ながら理解するのは難しいかも知れないですね。 未だにマチルドが、あの人が「最果ての農場(?)」にいると、場所までわかった理由が解りません。あと暗号を解いたときも、通りがかりの掲示板のチョークを消して読んでたけど、なんで手紙の内容が掲示板に書いてあったの??。そしてその疑問を考えていたから暗号解読結果をまるっきり忘れちまったし(笑)。
というふうに微妙な疑問点が残りますが、全体としては楽しめる内容でした。 少しずつ真実に近づいていく感覚と、魅力的なキャラクター造詣がその理由だと思います。 第一次世界大戦直後のヨーロッパを再現した映像も美しく、歴史物が好きな方も鑑賞に向いているかもしれません。ただ、そんなに硬派なストーリーではないので戦争映画好きにはお薦めできないですね。
posted by すっしー at 01:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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