2005年09月22日

もやしもん(1) 著者・石川 雅之

moyasimon.jpg
映画のことばっかり書いている気がしてきたのでマンガです。
どっちかって言えば、いやどっちかと言わなくても、俺は映画よりはマンガの方が好きな人間ですしね。
別に最近読んだというわけではないですが、この「もやしもん」は書いておきたい逸品です。
面白い!、ということなら他にもたくさんのマンガがあるわけですが、面白くて今まで見たことのない題材というと数が限られてきます。「もやしもん」はそれに該当するマンガだと思います。

主人公の沢木直保が、幼馴染の結城蛍と農業大学に入学するところから話は始まります。
直保は田舎のもやし屋(種麹屋)の息子で、蛍は造り酒屋の息子です。
直保には子供の頃から、菌が擬人化されて肉眼で見えるという不思議な能力があります。

擬人化がどういうことかというと、たとえばアルコール発酵を主な活動とする菌ならば「かもすぞー」「美味しい材料がいっぱいあるぞ」「ここの温度は快適で食が進むねー(でんぷんを食べながらブリブリっと、アルコールをひり出す擬音付き)」というような感じで、可愛らしい菌が働いているのが肉眼で見えるのです。
蛍が憎む、造り酒屋の仇敵ヒオチ菌や、人の命を奪うO-157は可愛げながらも恐怖を感じる姿をしていて、軽い画調ながら作者の表現力を感じます。直保にいつも引っ付いてるA・オリゼーを始めとする菌はみんな単純に可愛いですけど。
細菌を研究する農業大学(のなんかの研究室)で、細菌が肉眼で見える直保という異分子が入ってかき乱すというだけで話しは面白いです。
直保の能力を検証するために、日本とヨーロッパのヨーグルトを見せます。どちらが日本産か当てろと。
ヨーロッパのヨーグルトには「L・ブルがリスク」という菌が主な活動をしており、日本産のヨーグルトでは「L・ヨグルティ」という菌が主に発酵作業をしているらしいです。
直保はズバリそれを当てて、理由をこう告げます。「いや、・・・前から和風だなーって思ってたんですよ」。
その視線の先ではヨーグルトの上で小さなチョンマゲをつけながら「ござる」「ござるか」と会話を交わしている「L・ヨグルディ」くんがいるわけです。

農業大学の生活も魅力的に描かれています。
くじ引きで負けて、牛の肛○に腕を突っ込んで卵胞の大きさを指先確認する直保の顔とか最高です。
世界で二番目に臭うという発酵食品「ホンオフェ」を食べさせられた研究室の面々も笑えます。
水木しげるのキャラみたいな顔になってるしw。

このレビューを書くためにちょっぴり読み返してますけど、やっぱり面白いですよこのマンガ。


posted by すっしー at 03:42| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

暁星記 5巻

gyouseiki4.jpg

mixiレビュー記載日2005年07月24日 02:16 7.5点

モーニングでの連載当初から注目していました。
4巻のトンデモ(?)展開でちょっとどうかなと思い始め、
イブニングでの連載が唐突に終わったのを知って
ガッカリしていたのですが、5巻でその不安は払拭されました。

まず、巻末に記載されていますが、雑誌連載は終わったものの
続巻が2006年春に書き下ろしで刊行予定だそうです。
これはあくまでも予定であり、単行本の売上などが悪ければ
「バンザーイ、なしよ」となってしまうかもしれませんが。

内容に関して、5巻は4巻で見せた壮大な展開を受け継ぐものと
なっています。
ヒルコと馳雄との対峙。ゲンゲは蘇生と共にドモリがなくなり、
なんらかの変化がありそうに思えます。精霊が呟く「ヒルコには
相棒が必要だ」との言葉から、今後のゲンゲの活躍も期待できそうです。
みなさん多分忘れかけていると思う(俺は忘れてたw)、旅芸人の一座に
騙されて連れて行かれたシバにも、とても重要な役割があることが解ります。

4巻で登場した悪霊イナンナの思惑と精霊の思惑がどう敵対しているのか
まだ解りませんが、6巻で駆け足展開完結!、なんてせずにじっくり
続きを書いて欲しいところです。遅筆でも構いませんので。
昔のAKIRAみたいな扱いして欲しいな。
posted by すっしー at 02:13| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もっけ(勿怪) 4巻

mokke4.jpg
mimixiレビュー記載日200503月30日 02:56 7点

作品の紹介。
簡単に説明すると、物の怪を見てしまう体質の静流(姉・中二)、物の怪にすぐ中(あた)ってしまう体質の瑞生(妹・小五)が、都会の喧騒と雑多な物の怪を避けるため母方の田舎に疎開して、そこで起こる怪しげで、どこか暢気な日常の話。
二人は両親と離れて、祖父と三人で暮らしています。物語が始まるときにはすでに祖母は亡くなっているのですが、時おり姉妹が思い出す祖母の思い出がまた暖かい話で泣かせます。
祖父は見た目普通の老人ですが、異常に妖怪や民族伝承に詳しく、昔は悪魔祓いのようなこともやっていた人です。でも現在では昔からの知り合いの頼みでなければ一切その手の仕事を請けません。静流たちが物の怪の話を家の外でするのも好みません。けっこう厳しくて怖い人です。
しかし、大人しく優しく、物の怪が憑いてしまっている人を見ても助けられずに苦しむ静流や、天真爛漫で無邪気で、しかしちょっとした怪異に逢うだけで中てられてしまい体調を崩す瑞生の事をとても心配しています。
そんな三人が中心になり、のどかな田舎暮らしの中にちょっとした弾みで顔を出す物の怪たちと、基本的には上手く共生していく話です。
時おり、共生が出来ない恐ろしい物の怪も出てくるんですが。

全体的に退魔物というわけではなく、普遍的な一要素として物の怪というものがあり、普通見ないで済むのに見えてしまったり、普通素通り出来る所で障ってしまう姉妹の苦労話ですね。ご覧の通り親しみやすい絵柄で、親しみやすい話です。

四巻の感想
「#22・トオリカゼ」と「#24・イソオンナ」が良かったです。
トオリカゼは幼い静流の苦悩が泣かせます。何気に作中でもかなり恐ろしい部類に入る物の怪が出てくる話だし。
イソオンナもいいですね。父方の田舎に久しぶりに行った二人が、「変な子」として扱われる悲しみが切ないです。あとイソオンナのビジュアルがいいw。まるで、マリア・シャラボアのように透けているチ(以下自粛)。
posted by すっしー at 01:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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